ドイツ語 bitteの使い方について

ドイツ語で良く使われるbitteですが、実は様々な使い方があるのです。

どのような場面で使うのが正しいのでしょうか。

今回はそんなbitteの使い方についてひとつずつ詳しく説明していきたいと思います。


①どういたしまして bitte~

②少し待っていてね Einen Moment, bitte

③~してください Hilf mir, bitte!

④何かを譲る時や、大丈夫ですよと言う時 Ja, bitte

⑤もう一度聞き返す時 Wie bitte?

⑥お先にどうぞ bitte

⑦bitteのバリエーションについて

⑧どういたしまして bitte~

どういたしまして bitte~

ありがとうに対して1番簡単な方法で返す言葉がbitte です。

『どういたしまして』という意味ですね。

更に、丁寧になるとdanke schön(ありがとうございます)→bitte schön(とんでもないです)となります。

ありがとうと言われたら笑顔で返すだけではなく、bitteというと印象が良いですね。

更に、目上の方や丁寧に返したい時は、bitte schönと言うと綺麗な返しになるでしょう。


例)

・優しくしてくれてありがとう→bitte(どういたしまして)

・〇〇を貸してくれてありがとうございます→bitte schön(とんでもないです)

・今日はありがとう!→bitte(いえいえ!どういたしまして!)


②少し待っていてね Einen Moment, bitte


Einen Moment, bitte  これは、ちょっと待っていてねという意味です。

bitteを使うことによって言葉が丁寧になりますね。

敬語を使うような表現で返したい時は、Einen Moment, bitteと言いましょう。

そうすれば待たせてしまっても、相手に嫌な気はさせないのではないでしょうか。


例)

・こちらへ来てもらえますか?→ Einen Moment, bitte(少しお待ちください)

・いっしょに帰ろう!→ Einen Moment, bitte(ちょっと待ってね!)

・このままでよろしいでしょうか?→ Einen Moment, bitte(少々お待ち下さい)



③~してください Hilf mir, bitte


Hilf mir, bitte は、

手伝ってという意味で、ものを持ってきて欲しい時、手伝って欲しい時、注文する時、これ下さいなどどいう時に使われます。

主に何かをお願いする時ですね。

レストランやカフェで注文をする時に使うことが多いのではないでしょうか。

こちらがお客の立場の時に多く使いそうですね。


例)

・Einen Kaffee, bitte (コーヒーをください)

・Ein Bier, bitte (ビールをください)

・Hilf mir, bitte(手伝ってください)


④何かを譲る時や、大丈夫ですよと言う時 Ja, bitte


電車の中で相手が席に座りたい時や「空いています?」と聞かれた時に「はい、どうぞが良かったら座って下さい」、「なんの問題もないよ」と伝えたい時は、Ja, bitteとなります。

相手に優しさを伝える時、思いやりを表す時に使う言葉ですね。


例)

・こちらお借りしてもいいですか?→ Ja, bitte(いいですよ)

・席を譲ってもらってもいいですか?→ Ja, bitte(どうぞ座って下さい)


⑤もう一度聞き返す時 Wie bitte?


電話で声が聞こえない時や「なんて言いましたか?」と聞くときはWie bitte?となります。

授業で「もう一度繰り返してもらってもいいですか」と聞く時にも使えますね。

慣れないドイツ語で聞き取れなかった時に、Wie bitte?と言えばもう一度教えてくれるでしょう。


例)

・〇〇でお間違いはないですか?→ Wie bitte?(もう一度お伺いしてもよろしいですか?)

・鈴木 一郎です→ Wie bitte?(もう一度教えてください)

・ここまでは大丈夫ですか?→ Wie bitte?(もう1回お願いします)


⑥お先にどうぞ bitte

どうぞと言う時にも使えますね。

肯定的な言葉ですね。


例)

・食べてもいいですか?→ bitte(どうぞ)


⑦bitteのバリエーションについて

様々な使い方ができるbitteですが、最後にバリエーションを見ていきます。


Bitte →どのような時でも使える

Bitte schön →「ありがとう」 bitteのみより少し丁寧になる

Bitte sehr →「ありがとうございます」 同じく丁寧になる、更に丁寧になる

 

3種類あります。

日常的に使いたい時、1番使う機会が多いのはbitte ですね。

また友達や家族など親しい人に使うのは主にこの言葉ではないでしょうか。

どのような時でもbitteをつかえば間違いないくらい万能ですね。

Bitte schönは少し丁寧な言葉になるので、先輩や上司、目上の人に使うことが多いと思います。

しかしそこまでかしこまってはいないので、こちらも気軽に使えるのではないでしょうか。

最後にBitte sehrも、Bitte schönと同じように言葉になります。

また更に丁寧にもなるので、職場やクライアント相手ではこちらを使えば間違いないと思います。

 


いかがでしたでしたでしょうか?

今回bitteを使える場面を6種類お伝えしました。

6種類全て肯定的で良い返しですね。

最後の⑦ではbitteのバリエーションをご説明しましたが、使う相手によってこの3つを使い分ければ、更に会話が弾むのではないでしょうか。

bitteは本当に万能な言葉ですね。

筆者もドイツ語にはほとんど関わることがなく、もちろんドイツにも行ったことはないのですが、この言葉を知っていれば大体の場面で役に立つし、間違いないと感じました。

これからドイツに関わる方、ドイツ語を学ぶ人、現在学んでいる人には必ず役に立つ内容だと思います。


是非、お役立て頂けると幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

ドイツ情報のメルマガ

Maxie Pickert

【講師紹介】Pickert Maxie(ピカット マキシー)

ボン大学、早稲田大学院卒業。14歳の時にドイツ語に訳された村上春樹の小説に出会い、日本に憧れる。16歳で、埼玉県の高校の1年間の交換留学プログラムを利用して初来日し、早稲田大学・大学院で日本語の勉強を継続。日本でドイツ語を勉強している人を手伝いたいという思いから、YouTubeチャンネルやTwitterを通じて定期的にドイツ・ドイツ語に関する情報発信している。

日本語能力試験1級 TOEIC 890

https://www.german-interpretation.com
Previous
Previous

ビュッケブルクの観光地 第5選

Next
Next

Alle guten Dinge sind drei.