あると便利!これだけは準備したいドイツ旅をたのしむために欠かせない10のツール
みなさんは、海外旅行にいくときは、まず何から準備しますか?旅には、ひとそれぞれのタイプがありますよね。ですが、どのようなタイプの方でも、これだけは!という海外旅行の基本的なポイントがあります。それを押さえておくだけでも、旅は安全で楽しいものになるに違いありません。今回、海外旅行を楽しむために欠かせない“便利なツール”をドイツ旅行で使える旅用語とともにご紹介します。発音もチェックしながら、旅の準備を始めましょう!
1 ワイヤーロック
2 小銭サイフ
3 デビットカート機能付きキャッシュカード
4 DB Navigatorアプリ
5 サコシュ
6 筆記用具
7 電源プラグ
8 アメニティグッズ
9 スリッパ
10 外務省サイト「たびレジ」
1 ワイヤーロック
特に鉄道などで移動する場合、スーツケース(der Koffer:コッファー)の置き場はあるものの、座席(der Sitzplaz:座席)と離れている、なんてことよくありませんか?スーツケースを置いたはいいけど、間違えて持っていかれないか、なくなったりしないか、電車に乗っている間、そんなことを考えてそわそわしたという経験がある方もいるのではないでしょうか。
そんな不安を一気に解消してくれるのが、このワイヤーロックです。複数人で旅行している場合は、それぞれのスーツケースをひとまとまりに巻き付けておけば、盗まれることはまずありません。ひとり旅の方は、スーツケースと近くの手すりや支柱にくくりつければいいのです。これで、座席にすわってゆっくり旅を味わえますよ!ちなみに、ワイヤーはいろんなタイプのものがありますが、巻取りタイプで鍵付きのものがコンパクトでおすすめ。旅行専門フロアなどに置いてあります。
2 小銭サイフ(das Portemonnaie:ポートモネー)
昨今人気の小ぶりなサイフですが、旅に大ぶりなサイフはまず不要。現地通貨が下せるキャッシュカードと現金を入れる小ぶりなサイフ、それに紙幣(der Geldschein:ゲルトシャイン)を分けて入れる袋を数枚用意。紙幣は、手持ちのバックとスーツケース、などと複数個所に分けて格納しましょう。
また買い物や電車、飛行機のチケットの購入にはクレジットカードを使用することを前提とすれば、市中で使う紙幣は5ユーロ、10ユーロ、20ユーロなど少額紙幣のほうが使いやすいので、両替(der Geldwechsel:ゲルトヴェクセル)時にリクエストしてみては。ヨーロッパでは、24時間使えるキャッシュディスペンサー(das Geldautomat:ゲルトアウトマート)で現金(das Bargeld:バーゲルト)を引き出すようにして、携帯する現金は最小限に。
食事をしたり、タクシーに乗ったりする場合は、チップ(das Trinkgeld:トリンクゲルト)を支払うこともあるので、サイフには常に小銭(das Kleingeld:クラインゲルト)を用意しておきましょう。公共のトイレも有料で、だいたい1ユーロくらいです。
旅行をする上で、盗難(der Diebstahl:ディープシュタール)は、金銭的な打撃もさることながら、精神的なダメージも避けられません。電車に乗るときに、スーツケースを持ち込む手伝いをしてくれた二人組、助けるフリをして実はスリだった、また、混雑したトラムの中で、なんとなく囲まれたと思ったら、バックのチャックが開けられていたなどということも。乗り物に乗ったら、バッグやリュックは必ず前に抱えるようにしましょう。
ドイツは、ヨーロッパ諸国の中でも安全なイメージが強いですが、日本よりはるかにこうした盗難は多いので、要注意。助けを求めるときは、「Hilfe!(ヒルフェ)」です。
■サイフを盗まれました。
Mein Portemonnaie wurde gestohlen.:マイン ポートモネー ヴゥルデ ゲシュトーレン
■パスポートをなくしました。
Ich habe meinen Pass verloren.:イッヒ ハーベ マイネン パス フェアローレン
■列車にバッグを忘れました。
Ich habe meine Tasche im Zug vergessen.:イッヒ ハーベ マイネ タッシェ イム ツーク ファゲッセン
■警察はどこですか。
Wo ist die Polizei?:ヴォー イスト ディ ポリツァイ?
■盗難
eine Bescheinigung über den Diebstahl:アイネ ベシュライブンク ウバー デン ディープシュタール
■紛失証明書
eine Bescheinigung über den Verlust:アイネ ベシュライブンク ウバー デン フェラルスト
3 デビットカート機能付きキャッシュカード
海外のATMを利用するときに便利なのがデビットカート機能付きキャッシュカードです。自分の口座にある額だけ、現金を引き出せ、ATMで引き出された現地通貨は、日本円に換算され、口座から引き落とされます。このキャッシュカードだけだと少し心もとないので、クレジットカード(die Kreditkarte:クレディットカルテ)を1枚追加。これで大抵は、事足ります。現金同様、カード類も、まとめて持つのではなく、どちらか一枚を携帯しておけば、万が一一方が盗難にあっても、もう一枚でカバーできます。
4 DB Navigatorアプリ
DBとは、「Deutsche Bahn:ドイチェバーン」の略称で、「ドイツ鉄道」の意味です。旅では、電車を利用することが多いと思いますが、特に自分で計画を立てていく方にとっては、とっても使えるアプリです。時刻表を調べるのはもちろん、チケットの購入までできますので、チケットを購入するのに並ぶ手間が省け、時間に余裕ができますね。
5 サコシュ
旅で持ち歩かなければならない貴重品といえば、パスポート(der Pass:パス / der Ausweis:アウスヴァイス)とカード類、携帯電話(das Handy:ハンディ)など。これらをどうやって持ち歩くかは、いろいろ方法があるかと思いますが、一番盗難にあいにくいスタイルは、体に密着させておくこと。バッグなどに入れておくよりも、各段に盗難率が下がります。
一昔前は、腹巻式のパスポートケースなどがありました。パスポートを入れて、そのまま腰に巻き付け、マジックテープで固定するものです。これを洋服の下にセットしておけば、ばっちり…だったのは、過去の話。これだと携帯電話は入りませんし、何よりホテルなどでパスポートを見せるシーンでは、はずかしいことこの上ないのです。そこで登場するのがサコシュ(Sacoche仏語)です。サコシュとは、もともと自転車のレースの際に、ドリンクや補給食などをレーサーに渡すためのショルダータイプの軽いバッグ(die Schultertasche:シュルタータッシェ)のこと。荷物の取り出しに優れているのが特徴なので、旅のお供にはもってこいです。このサコシュの肩紐を短めの斜め掛けにして、ジャケットやコートの下にセットしておけば、突然パスポートを要求されてもスマートに対応できますね。
6 筆記用具
今や、何でも携帯電話で事足りてしまう時代で、スケジュール管理も携帯電話でしている人も多いと思います。が、電波が届かなかったり、充電がなくなったりした場合は、やっぱりアナログにはかないません。また、入国審査カードを記入したりするので、最小限の筆記用具は持っておきたいものです。
■ボールペン(der Kugelschreiber:クーゲルシュライバー)
■鉛筆(der Bleistift:ブライシュティフト)
■ノート(das Heft:ヘフト/das Notizbuch:ノツィッツブーホ)
■消しゴム(das Radiergummi:ラディアーグミ)
■鉛筆を貸していただけますか。
(Können Sie mir bitte einen Kugelschreiber leihen?:ケネンズィー ミア ビッテ アイネン クーゲルシュライバー ライヘン?)
■ノートをなくしてしまいました。
(Ich habe mein Heft verloren.:イッヒ ハーベ マイン ヘフト フェアローレン)
7 電源プラグ
海外のコンセントの形状は日本と異なるところが多いですが、ドイツでは、「Cタイプ」、「SEタイプ」が一般的です。プラグ(der Stecker:シュテッカー)は、現地では調達できないものなので、必ず用意してください。
こちらでご購入できます。↓
また、自分の使用している電化製品を使いたい場合は、変圧器(der Transformer:トランスフォァマー)も必要です。スマホ(das Handy:ヘンディー)、パソコン( der Computer:コンピューター)は対応しているので変圧器は不要ですが、それ以外のドライヤー(der Föhn:フューン)やシェーバ(der Rasierer:ラズィーラー)などの家電は対応していません。無理につなぐと火を噴いたりしますの、必ず変圧器を使用するか、海外向けに作られた商品を選びましょう。
8 アメニティグッズ
国内旅行に慣れている方には、意外に思われるかもしれませんが、海外では中レベルのホテルでも、アメニティグッズがそろっているところはあまり見かけません。歯ブラシ、歯磨き粉、シャンプー、ひげそり、綿棒、パフ、化粧品などは、持参するのが〇。
ドラッグストアなどで購入できるものはありますが、サイズが馬鹿でかかったり、量が多すぎたり、内容成分がわからなかったりと、面倒ですし、旅行用としてコンパクトサイズのものを見つけるのも苦労します。小分けのボトルが手に入れば、それに入れ替えて、余った内容物は破棄するという荒業はできるかもしれませんが、もったいないのでおすすめしません。日本で調達できる必需品は、しっかり準備していきましょう。
ただし、現地のドラッグストアは、普段目にしない、いかにも「海外」を思わせる商品がたくさんありますので、お土産探しにおすすめです。
9 スリッパ
機内で使用することもあるので、ぜひ持っていきましょう。サンダルのようなものはありますが、日本でいう「スリッパ」は、本当に見つかりません。スリッパがないと、お風呂入った後に、靴をはかねばならなくなったりしますので、せっかくの旅が、残念なことになってしまいます。スリッパを備えているホテルは、かなりの高級ホテルですが、同レベルのホテルが同レベルの備品を揃えているわけではないので、一足必ずご準備ください。
10 外務省サイト「たびレジ」https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html
「たびレジ」に自分の旅程を登録すると、外務省からの情報をメールで得ることができます。海外で、ニュースや新聞を読めなくても、現地の重要案件の情報がタイムリーにわかるので、安心のために登録しておくとよいでしょう。
以上、楽しい旅に欠かせない10のツールは、いかがでしたでしょうか。ぜひこれらのツールを参考に、安全で楽しい旅をたのしみましょう!
ライター
いんぜる
東京都在住
ドイツに2年在住ののち帰国
趣味は、語学と風水