パウル・フォン・ヒンデンブルク

パウル・フォン・ヒンデンブルとは? ドイツ歴史をわかりやすく解説

パウル・フォン・ヒンデンブルとは? ドイツ歴史をわかりやすく解説

パウル・フォン・ヒンデンブルク(1847-1934)は、第一次世界大戦のドイツ軍司令官および大統領でした。普仏戦争と独仏戦争で戦い、1911年に将軍として退役しています。参謀総長時代の勝利で国民的英雄となったヒンデンブルクは、後に潜水艦戦で米国を戦いに引き込みました。1919年に再び引退した後、1925年にワイマール共和国の大統領になりますがアドルフ・ヒトラーをドイツの首相に指名した直後に亡くなりました。

戦時中のドイツ帝国とワイマール共和国の「木の巨人」と言われたパウル・フォン・ヒンデンブルクは、1866年、1870‐1871年に功績を残し勲章を受けています。ヒンデンブルクは批評家から、知性と想像力に欠ける「木製」として例えられますが、彼の経歴は指導力と誠実さを備えた人物として残っています。彼は現役時代のほとんどを軍隊と共に過ごし、指揮官と参謀の任命を交互に行いました。ヒンデンブルクは、後の参謀総長およびプロイセンの戦争大臣の有力候補と見なされていましたが、演習で判断を間違えヴィルヘルム2世の軍を敗北させてしまったことから1911年に軍団司令官を辞任しました。彼はその時、64歳でした。