あなたが目指すのはどのレベル?ゲーテドイツ語試験で見るドイツ語の勉強に必要な時間

あなたが目指すのはどのレベル?ゲーテドイツ語試験で見るドイツ語の勉強に必要な時間

近年、小学校では第二外国語として英語がカリキュラムに加わったり、お店のメニューや施設の案内板に他国語表記が記載されていたりと日本でも第二外国語の需要が高まっている傾向にあります。

しかし、みなさんは単語や文法が膨大すぎて挫折しかけた経験はありませんか?



ゴールが見えないとどうしても諦めてしまう人が出てきてしまうでしょう。

ドイツ語でも同じことが言えます。




そこで今回はどれだけ勉強すればどのくらいのレベルドイツ語を使えるようになるのかを紹介します。

皆さんも自分の理想がどのレベルなのかを考えた上でどのくらいの勉強時間が必要かを見てみてください。




Goethe 「ゲーテドイツ語試験」とは




今回はドイツ語のレベルを示す基準として「ゲーテドイツ語試験」を用います。日本で行われているドイツ語の試験の有名なものとして「ドイツ語技能検定」と「ゲーテドイツ語」という2 つがあります。「ドイツ語技能検定」は日本独自のものですが、「ゲーテドイツ語試験」は世界中で通用するようなドイツ語の試験となっています。そのため、「ゲーテドイツ語試験」の結果によってはドイツにおけるビザの取得や大学入試に有利になります。

Goethe 「ゲーテドイツ語試験」のレベルと必要な勉強時間

「ゲーテドイツ語試験」では点数ごとにA1~C2の6段階にレベル分けされます。各ランクとそのランクに達するための目安となる勉強時間は以下のようになります。


※ドイツでは集中力の時間を考慮して授業1コマの時間を45分としています。



  そのため、目安の勉強時間は1コマ45分の授業を下に換算しています。

  例) 90時間 = 1日4コマで50日間




・Goethe A1 ドイツ語の勉強に必要な時間


最も難易度の低いもので、日常的な表現や簡単な文章を理解することができるレベル。相手がゆっくりはっきり話せばコミュニケーションをとることができます。

目安勉強時間:80~200時間

・Goethe A2 ドイツ語の勉強に必要な時間

日常的によくある事象に関する簡単なコミュニケーションをとることができるレベル。

目安勉強時間:200~305時間

・Goethe B1 ドイツ語の勉強に必要な時間

標準的なドイツ語が話されていれば日常会話をすることができるレベル。

目安勉強時間:305~600時間

・Goethe B2 ドイツ語の勉強に必要な時間

抽象的で複雑な文章でも書いてある内容が理解できるレベル。

仕事でも簡単なドイツ語を使用することができたり、ドイツ語の新聞が読めたりします。

目安勉強時間:600~800時間

・Goethe C1 ドイツ語の勉強に必要な時間

ドイツの大学入試を通じて入学することができるレベル。

技術的・専門的な文章を理解することができます。

目安勉強時間:800~1000時間

・Goethe C2 ドイツ語の勉強に必要な時間

最も難易度が高いもので、複雑な事象に関しても流暢で明瞭に伝えることができるようなドイツのネイティブに近いレベル。

ドイツ文学を専門的に学んだり、ドイツの企業でも活躍することができます。

目安勉強時間:1000以上



ドイツ語は日本人にとって難しい言語

ドイツ語は日本人にとって難しい言語ランキングの第6位に入るほど日本人が習得するのが難しい言語の一つとなっています。


日本人にとって習得しやすい言語の一つに「韓国語」が挙げられます。これは元々韓国語と日本語が同じ「アルタイ語」と呼ばれるSOV(①主語②目的語③動詞)の語順をしている言語を起源としているからと言われています。


しかし、ドイツ語は日本語とは異なり、オランダ語や英語と同じ「西ゲルマン語」に分類されています。そのため、日本語とルールが違う点がいくつもあるため難易度が高いのはないかと考えられています。

そして、英語が得意な方は日本語しかわからない方に比べてドイツ語を理解しやすい傾向にあるのでその点を考慮しながらドイツ語を勉強してみてさい。

そして、ドイツ語を含めた第二外国語の中で人気があるものの一つにフランス語がありますが、日本人が必修カリキュラムに組み始めている英語の次に勉強するのはフランス語ではなく、語源が同じであるドイツ語を推奨します。



ドイツ語をコツコツと勉強して理想のレベルを目指そう!

ドイツ語を勉強するにあたって直ぐに勉強を断念してしまう人の特徴の一つに「一度に一気に勉強してしまい継続力ない」というものがあります。

テストで一夜漬けをしたことがある方もいるかもしれません。

しかし、「ゲーテドイツ語試験」の目安勉強時間を見てもらってもわかるようにドイツ語はすぐに習得できるものではありません。

そのため、ハイペースで続けてしまうとどこかで挫折をしてしまう可能性が高くなります。

また、言語を学び始めるのは若ければ若い方が良いと考える方もいるかもしれませんが、語学の勉強に年齢は関係ありません。

ただ、40代前後の方は文法を覚えることに拘る傾向がありますが、前項で記載した通り日本語とドイツ語はそもそも語源が異なるため、ドイツ語の文法になれるのが難しいです。

そのため、今の日本人がドイツ語を学ぶ際には、一日1時間でも週1回でも良いので継続的にコツコツと勉強をすることが必要です。




皆さんもドイツ語をコツコツと勉強して理想のレベルを目指しましょう!

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Maxie Pickert

【講師紹介】Pickert Maxie(ピカット マキシー)

ボン大学、早稲田大学院卒業。14歳の時にドイツ語に訳された村上春樹の小説に出会い、日本に憧れる。16歳で、埼玉県の高校の1年間の交換留学プログラムを利用して初来日し、早稲田大学・大学院で日本語の勉強を継続。日本でドイツ語を勉強している人を手伝いたいという思いから、YouTubeチャンネルやTwitterを通じて定期的にドイツ・ドイツ語に関する情報発信している。

日本語能力試験1級 TOEIC 890

https://www.german-interpretation.com
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