ドイツ語の男性・女性・中性名詞をもっと楽しく勉強しましょう【ドイツ語の文法を覚えてみよう!mein dein sein】

Hallo!ドイツ語通訳で早稲田大学院卒業のマキシー(@germanintokyo)です。今回は、ドイツ語の所有冠詞とそれに伴う格変化について、私の愛犬Maxといっしょにご説明したいと思います。

■ドイツ語の名詞には性がある

der_die_das.png


ドイツ語やフランス語、スペイン語などの言語には、必ずすべての名詞に性があります。ドイツ語では男性名詞、女性名詞、中性名詞の3種類に分類されます。日本語や英語には名詞に性がないので、初めてドイツ語を勉強するときには混乱してしまう人もいるかもしれませんが、さまざまな文章に触れて、少しずつ覚えていきましょう。

ここからは、名詞の性と先程学んだ所有冠詞の例文をあわせて復習していきます。

-例文1 : 男性名詞 (der)「こちらは私の主人です」

der Mann (男性名詞)

mein Mann 私の旦那/主人

→Das ist mein Mann.

-例文2 : 女性名詞(die)「こちらは私の妻です」

die Frau (女性名詞)

meine Frau

→Das ist meine Frau.

-例文3 : 中性名詞(das)「こちらは私の赤ちゃんです」

das Baby 赤ちゃん

mein Baby 私の赤ちゃん

→Das ist mein Baby.

■ドイツ語の所有冠詞とは?

英語では、「私のお母さん」「あなたのお父さん」というとき、”my mother”, “your father”というふうに “my”や”your” を名詞の前に付けますよね。ドイツ語にも同じように、「私の」「あなたの」など名詞の前にくる「所有冠詞」があります。「所有冠詞」と聞くと難しそうに感じてしまうかもしれませんが、これは文法用語なので、文法用語そのものを覚えることは必ずしも必須ではありません。まずはこちらの動画で使い方を確認しましょう!

■ドイツ語の所有冠詞(一格)

mein_meine_mein.png

どうでしたか?動画での例文をおさらいしてみましょう。この例文の”mein”を所有冠詞と言います。

-      Das ist mein Bier. (これは私のビールです。/ダス イスト マイン ビア)

ここで注意したいのが、英語の”my(私の)” に相当する所有冠詞は、後ろに来る名詞の性に応じて変化するという点です。(これを格変化と呼びます)

この例文では、名詞「Bier」が「中性名詞」のため、その前に来る所有冠詞は「mein」を選択します。

Das ist nicht dein Bier.png


-      Nein, Max das ist nicht dein Bier.(いいえ マックス、これはあなたのビールではありません。 / ナインマックス、ダス イスト ニヒト ダイン ビア)


2つ目のこの否定文では所有冠詞 (dein)のついた名詞を否定しているため、 “nicht”を使います。


■日本人が間違えがち!ドイツ語で彼氏・彼女を紹介するときの注意点

ここまで学んだドイツ語の所有冠詞の一格と名詞の性を使って、ドイツ語で自分の友人や恋人を紹介する文章も組み立てられますね。しかし、ここで要注意!ドイツ語の名詞der Freund / die Freundinには「友人」だけでなく、「恋人(彼氏・彼女)」の意味も含まれます。

誤解を避けるために不定冠詞の ein や eineを使って、特定な関係でないこと、すなわち、”友人(恋人ではない関係)”を正しく使い分けましょう。

 

〇男性名詞der Freund を使った表現

彼氏・恋人・(同性の)友人の使い分け

-      mein Freund 彼氏

例文 : Das ist mein Freund. (こちらは私の彼氏です。)

-      ein Freund 彼氏ではない男性の友人

例文: Das ist ein Freund. (こちらは私の男友達です。)

〇女性名詞 die Freundinを使った表現

彼女・恋人・(同性の)友人の使い分け

-      meine Freundin彼女

例文 : Das ist meine Freundin. (こちらは私の彼女です。)

-      eine Freund 彼女ではない女性の友人

例文: Das ist eine Freundin. (こちらは私の女友達です。)

日本人がよく間違えがちなのが、英語の “my friend”の感覚で複数の男性を“mein freund”と紹介してしまうこと!これは複数の彼氏がいると誤解されてしまうので気を付けましょう!誤解を避けるために、次のような表現を覚えておくと便利です。

-      ein Bekannter 知り合い、知人

例文 : Das ist ein Bekannter. (こちらは私の知人です。)

-      ein Kollege 男性の同僚

例文: Das ist ein Kollege. (こちらは私の男性の同僚です。)





いかがでしたか?

今回は所有冠詞(一格)と格変化、名詞の性、友達や恋人を紹介するときの表現を解説しました。特にドイツ語の所有冠詞や格変化は難しく感じる人も多いと思いますが、たくさんの例文に触れて少しずうつ覚えていきましょう!Maxie先生はオンラインドイツ語レッスンも行っています。一緒にドイツ語を勉強しませんか?体験レッスンはこちらから!

 ライター

 

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Miho

ドイツ商社での勤務経験からドイツに興味を持つ。

現在はドイツ人彼氏との国際遠距離恋愛について綴ったブログを運営中。

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Maxie Pickert

【講師紹介】Pickert Maxie(ピカット マキシー)

ボン大学、早稲田大学院卒業。14歳の時にドイツ語に訳された村上春樹の小説に出会い、日本に憧れる。16歳で、埼玉県の高校の1年間の交換留学プログラムを利用して初来日し、早稲田大学・大学院で日本語の勉強を継続。日本でドイツ語を勉強している人を手伝いたいという思いから、YouTubeチャンネルやTwitterを通じて定期的にドイツ・ドイツ語に関する情報発信している。

日本語能力試験1級 TOEIC 890

https://www.german-interpretation.com
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