ドイツ語で「乾杯」の言い方【50選】ドイツ地域ごとの乾杯&特別なイベントでの乾杯
ドイツの乾杯
ドイツの乾杯は社交的な場や特別なイベントでよく行われます。
乾杯は単なる飲み物の交換ではなく、友情や協力を祝福し、特別な瞬間を共有する象徴です。
そんなドイツの乾杯にまつわる慣習やフレーズについて紹介します!
Prost! - 乾杯!
「Prost」はドイツ語で乾杯を意味します。
一般的で、気軽でカジュアルな場でも使用され、友達や家族との食事の際に、ビールやワインを交わすときによく耳にします。
ちなみに「Prost」とちょっと似ていますが、実は「Prosit」は主に南ドイツでよく使われている言葉です。
オクトーバーフェストで使われている乾杯の曲の中にも、この「Prosit」という言葉が入っています。
Zum Wohl! - 乾杯!
「健康のために」という意味で、よりフォーマルの乾杯です。
特別な場で使用され、健康や幸福を祝福するときや、より重要なイベントや祝祭りでの乾杯に適しています。
3. Auf dein Wohl! - あなたの健康を祝して!
4. Möge es dir gut gehen! - 幸せでありますように!
5. Zum Glück! - 幸運を祈って!
6. Gesundheit! - 乾杯、健康を!
7. Auf die Freundschaft! - 友情に乾杯!
8. Hoch die Tassen! - グラスを高く!
9. Prost, auf die Liebe! - 愛に乾杯!
10. Zum Erfolg! - 成功を祝して!
11. Prost, auf das Leben! - 人生に乾杯!
12. Für das Glück! - 幸せのために!
13. Prost, auf die Zukunft! - 未来に乾杯!
14. Auf die schönen Momente! - 美しい瞬間に乾杯!
15. Prost, auf die Erinnerungen! - 思い出に乾杯!
16. Zum Jubiläum! - 記念日に乾杯!
17. Prost, auf die Vielfalt des Lebens! - 人生の多様性に乾杯!
18. Auf das Neue Jahr! - 新年に乾杯!
19. Prost, auf die Abenteuer! - 冒険に乾杯!
20. Zum Abschied! - 別れに乾杯!
21. Prost, auf die Gemeinschaft! - 共同体に乾杯!
22. Für die Hoffnung! - 希望に乾杯!
23. Prost, auf die Sonne! - 太陽に乾杯!
24. Zum Frieden! - 平和を祈って!
25. Prost, auf die Familie! - 家族に乾杯!
26. Für die Gesundheit aller! - すべての人の健康に乾杯!
27. Prost, auf die Kunst! - 芸術に乾杯!
28. Auf die Musik! - 音楽に乾杯!
29. Prost, auf die Freiheit! - 自由に乾杯!
30. Zum Genuss! - 楽しみに乾杯!
31. Prost, auf die Natur! - 自然に乾杯!
32. Für die Liebe zum Leben! - 生命への愛に乾杯!
33. Prost, auf die Toleranz! - 寛容に乾杯!
34. Auf die kleinen Freuden! - 小さな喜びに乾杯!
35. Prost, auf die Kreativität! - 創造性に乾杯!
36. Für die Solidarität! - 連帯感に乾杯!
37. Prost, auf die Lächeln im Alltag! - 日常の微笑みに乾杯!
38. Auf die Wärme der Freundschaft! - 友情の温かさに乾杯!
39. Prost, auf die Werte! - 価値観に乾杯!
40. Für die bunte Vielfalt! - 多彩な多様性に乾杯!
41. Prost, auf die Zukunftschancen! - 未来の可能性に乾杯!
42. Auf das Miteinander! - 一緒に過ごすことに乾杯!
43. Prost, auf die Gelassenheit! - 落ち着きに乾杯!
44. Für die gemeinsamen Erfolge! - 共有する成功に乾杯!
45. Prost, auf die Inspiration! - インスピレーションに乾杯!
46. Auf die Magie des Augenblicks! - 瞬間の魔法に乾杯!
47. Prost, auf die Zusammengehörigkeit! - 一体感に乾杯!
48. Für die Liebe zur Natur! - 自然への愛に乾杯!
49. Prost, auf die Menschlichkeit! - 人間性に乾杯!
50. Auf die Lebensfreude! - 生きる喜びに乾杯!
■ドイツ地域ごとの乾杯
ドイツは地域ごとに異なる方言や文化があるため、バイエルン地方では"Bayerisch"と呼ばれる独自の言葉が使われることがあります。
例えば、「Oans, zwoa, g'suffa!」(1, 2, 飲め!)は、バイエルン地方での伝統的な乾杯の言葉です。
■ドイツ乾杯の起源と歴史
ドイツの乾杯は、中世からで、当時、人々は飲み物を交換し、相手の杯に一部を注ぐことで、毒を中和することができると信じられていました。
これが、現代の乾杯の起源とされています。
■ドイツ乾杯の順序
ドイツでは、一般的に乾杯の順序が厳格に守られます。
例えば、最初の乾杯はホストが行います。
次に、他の参加者が順番に乾杯を行い、最後に再びホストが締めくくります。
■ドイツ乾杯の杯
ドイツでは、特別な乾杯のための専用のグラスが使われることがあります。
ビアスタインやワイングラスは、その場の雰囲気や行事に合わせて選ばれ、また、特定のイベントや祭りでは、伝統的な装飾が施された特別な乾杯の杯が用意されることもあります。
■ドイツ特別なイベントでの乾杯
1.結婚式でドイツ語で乾杯
結婚式では、新郎新婦が最初の乾杯を行います。
この乾杯では、新しい生活への祝福や幸福を願い、ゲスト全員がこれに応えることが一般的です。
2. 誕生日 ドイツ語で乾杯
誕生日パーティーでは、歌や祝福の言葉を述べ、誕生者への祝福を表します。
これは家族や友人との結びつきを強調します。
3. クリスマス ドイツ語で乾杯
クリスマスの食事やパーティーでも、家族や友人との団結を象徴するために乾杯が行われます。
温かな雰囲気と共に、今年の感謝と来年への期待を込めて乾杯が行われます。
■ドイツ乾杯の注意点とマナー
ドイツで乾杯する際に絶対に注意しなければいけないこと、それは「相手の目をしっかりと見る」ことです。
日本人の多くは、乾杯の際に無意識にグラスを見てしまいますが、ドイツではNGです。
もし、乾杯する相手が複数人いる場合は、必ず一人一人と目を合わしましょう。
日常でも「アイコンタクト」が大切な国ですが、乾杯の時はより重要なので、忘れないでくださいね!
このマナーを守れなかったら『この先7年間、恋人との”夜”の生活が上手くいかない。』ジンクスがある為、ドイツ人は乾杯のときしっかりアイコンタクトを取ってきます。
もう一つ注意が必要なのは、乾杯時のグラスの当て方です。
ドイツのビールグラスは基本的に巨大なのですが、口元はガラスが薄く、割れやすい構造です。
その為、ガラスが厚い「底」の部分を当てるようにしましょう!
また、ドイツではビールは瓶で売られていることが多い為、瓶のままビールを飲むことも一般的です。
その際も、同じように瓶の底で乾杯しましょう!
ドイツでは、日本のようにお酒を注ぎ合う文化はほとんどありません。自分の飲みたい分を自分で頼めば良いので、その点は日本より楽かもしれませんね。
■オクトーバーフェストの定番ドイツ乾杯ソング
オクトーバーフェストでは定番のドイツの乾杯ソング Ein Prosit.(アイン プロージット)
ビールイベントには欠かせない、最大の盛り上がりを見せるシーンです。
オクトーバーフェストにはちょっと早いですが、夏のビールイベントなんかでも流れるので、是非覚えて見て下さい!
乾杯ソング: Ein Prosit. (アイン プローズィット)
Ein Prosit, ein Prosit (アイン プローズィット アイン プローズィット) 乾杯 乾杯
Der Gemütlichkeit (デァ ゲミュートリッヒカイト) 心地よい気分で
Ein Prosit, ein Prosit (アイン プローズィット アイン プローズィット) 乾杯 乾杯
Der Gemütlichkeit. (デァ ゲミュートリッヒカイト) 心地よい気分で
OANS ZWOA DREI! G’SUFFA! (オァンス ツヴォァ ドライ ズッファ!) 1、2、3、飲み干せ! 乾杯!
最後のOANS ZWOA DREI! G’SUFFA! ですが、 バイエルンの方言で「1、2、3、飲み干せ!」といった意味合いがあり、曲が終わるとみんなで乾杯します。
ドイツ語読みをカタカナでふってみましたが、実際音楽を聞いて練習してみてください。
【補足】
「g'suffa ズッファ」は、日本語で「ガブガブ飲む」を意味する標準的なドイツ語「saufen(ザウフェン)」の過去分詞形「gesoffen ゲソーフェン」を省略したバイエルン方言です。
なお、「Eins, zwei, アインス ツヴァイ」の歌詞は、バイエルン方言「oans オアンス、zwoa ツヴォア」で歌われることも多いです。
「Gemütlich ゲミュートリッヒ」とは、ドイツ語で「居心地の良い、人柄が穏やかな」などの意味を持つ形容詞で、それに「keit カイト」が語尾について、名詞形「Gemütlichkeit ゲミュートリッヒカイト」となります。
「Gemütlich」を発音する際、「u」はウムラウト付きの「ü」なので厳密にはカタカナ表記とドイツ語の発音が異なります。
発音にこだわりたい人は、「ミュート」のところで唇を前に突き出すように「ウー」の口の形を作りながら、実際の声では「イー」と発音するとドイツ語らしく発音ができますので、お試し下さい。
■オクトーバーフェストのドイツの乾杯文化
オクトーバーフェスト(Oktoberfest)とは、毎年ドイツのミュンヘン(バイエルン州)で開かれる世界最大規模のビール祭で、9月下旬~10月上旬に開催されています。
200年以上の歴史がある伝統的なビール祭で、会場名にちなんで「ヴィーズン(Wiesn)」とも称されます。
始まりは1810年10月12日。
最初はバイエルン王子のルートヴィヒ1世と王女テレーゼ・フォン・ザクセンヒルトブルクハウゼンの結婚の祝福のために開催されました。
オクトーバーフェストは日本語で「10月祭」を意味していて、当時は10月17日に開催されたのが名前の由来です。
1812年には「競馬大会と収穫祭」という名目で2回目のパーティーが開催され、それ以降、年々お祭りの規模は拡大していきました。
20世紀に入ってから戦争の影響もあり、度々中止することがありました。
戦後になってから第一回に伝統だった競馬が廃止され、単に「収穫祭」として市民が楽しむお祭りに変わりました。
1950年にミュンヘン市長によるビールのお祭りの開始を告げる号令が恒例化し、今のオクトーバーフェストに形が近付いてきています。
このビール祭目当てに世界中から観光客が訪れ、1999年のオクトーバーフェストでは約650万人の入場者を集めました。
ウェイトレスは、いわゆるメイド服に似たバイエルン地方の民族衣装ディアンドルを身に着けビールを運びます。
なお、民族衣装はミュンヘン中央駅の構内で買うことができます。
女性用のDirndlは60ユーロ~、男性用のLederhoseは150~180ユーロ、男性の衣装は皮付きのため女性のものより高いです。
買うのは予算的に厳しい人には、レンタルサービスがおすすめです!
ミュンヘン市内にある bavarian-outfitters というお店で衣装を借りることができるので、衣装を着て楽しみたい人はレンタルしてみて下さい。
オクトーバーフェストに提供される特別のビールはフェストビアやヴィーゼンビア(Wiesnbier、緑地ビールの意)とも呼ばれ、5.8~6.4%の高アルコール度で醸造されています。
ドイツのビールは、普通に飲んでもアルコール度数高め(大体5度)ですが、本場のオクトーバーフェストで出されるビールはアルコール度数高いです!
また、オクトーバーフェストで出されるビールは1リッターグラスです!
これは、オクトーバーフェスト仕様のグラスで、ドイツ語では【Maß(マース)】といいます。
アルコール強くない人は全部飲み干さないほうがいいです。
もちろんそのほかにも、やっぱりソーセージがあって、それ以外にもお肉料理や貝料理、プレッツェルっていうパンがあったりしますよ。
ミュンヘン在住の現地の男女は、この期間に民族衣装を着てビール飲んで楽しみます。
世界各国では本場ドイツのオクトーバーフェストを真似たビール祭が開催されており、日本でも東京、横浜、大阪、神戸、仙台など各地で日本版オクトーバーフェストが催されていますよね。
オクトーバーフェストのビールテント内では20分から30分に一度はバンドに演奏されるとも
言われる乾杯の歌 Ein Prosit。
昼間はそこまで多くないですが、夕方になると聞く頻度が増えてきますよ。
ちなみに会場にはステージでの音楽や遊園地や屋台もあるので、ビール好きはもちろんのこと、アルコールが飲めない方でも1日中楽しめます。
世界的なイベントだけに早目のホテル確保がおすすめです!
会場最寄駅は地下鉄の「テレジエンヴィーゼ(Theresienwiese)」になるのですが、車中かなり混み合うので、盗難などへの細心の注意が必要です。
会場はミュンヘン中央駅から歩いて15分程度なので、中央駅周辺のホテルを手配すると安心で便利ですよ。
オクトーバーフェストの営業時間ですが、平日は10時~23時30分まで、土日祝日は午前9時からオープンしており、狙い目の時間帯は平日の午前から午後の早い時間です。
土日の夜は非常に混み合います。
■ドイツのビール
ドイツのビールは、日本のと違って苦さが本当少なくて、ビール苦手な人も超飲みやすい!という特徴があります。
ドイツに行ってからビール飲めるようになったという人もいるので、ビール苦手な人もお試しあれ!
ベルリンに行けばジュースのようなビールや、今では日本でも上陸しているレモンジュースとビールのカクテル(ラドラー)っていうのもあるので、ビール苦手な人もおいしく飲めると思います!
ぜひ、本場の味を味わってみて下さい!